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2021.01.30

あれ?調子悪いかも… 車が故障してるかもしれない主な原因・症状と対処法

あれ?調子悪いかも… 車が故障してるかもしれない主な原因・症状と対処法

 

 

新車から13年乗った!もうスグで5回目の車検だっ!

走行距離は、14万Kmまで延びたぞっ!

愛車と、あちらコチラに行ったなぁ~・・・

 

でも登り坂で、なんか力無くなったなぁ~・・

あれ?調子悪いかも…

 

などと、感じたことは無いですか?

 

走行距離14万キロ!?元気なアウディ

 

私たち、自動車リサイクル業者だからこそ知る、愛車の故障してるかもしれない原因と、その対処方法をお知らせいたします。

 

ひと昔世代前の車達、1980年代や1990年代の車より21世紀の車達の性能は飛躍的に進歩しています。

バブル景気も手伝った1980年代なら、10年10万Kmで車は廃車することも多かったです。

しかし今は、21世紀!

ちゃんと面倒を見た子たちは、スクスクと20万Kmオーバーでも元気に走りますっ!

お客様の愛車が天寿を全う出来ますように、どうぞ安全運転でお願いします。

20万キロオーバーでも元気に走ります!

 

あれ?調子悪いかも… を、可能な限り簡素な項目にして、17,000文字でまとめてみました。

目次の各項をクリックすれば、愛車の状況に応じた項にジャンプ出来ます。

必要な項目だけを読めば、他の項目は必要ありません。

項目ごとに、原因と対応方法、費用の目安が記載されています。

 

_________________

《目次》

あれ?故障したかも?と、感じたら次の三大要素をチェックして対策しましょう 

※エンジンのスタートがおかしい?がかからない・かかりづらい 

【症状その1】

◇エンジンスタート時、セルモーターが動かない/動きが悪い… 等々

【症状その2】

◇エンジンはスタートするが、アクセルを吹かしてもスムーズに加速しない

【症状その3】

◇エンジンをスタートさせようとすると、始動しそうで始動しない

【症状その4】

◇エンジンスタートさせようとすると、元気よくセルモーターは動いている。ひゅーん音

 

※放置すると走らなくなる⇒走行不能になるエンジントラブル!?

【症状その5】

◇エンジンの振動が大きいような気がする

【症状その6】

◇エアコンが冷えない、風の吹き出しの調子が悪い

【症状その7】

◇どっかから異音がする

 

※中古車への下取り時の価格に影響するトラブルとは?

 

※車検だけで大丈夫?ユーザーが出来る点検の大切さとは!

◇日頃のメンテ不足はエンジンの故障になるかも

◇走行中に突然故障した場合の対処方法

 

※まとめ

_________________

 

あれ?故障したかも?

と感じたら次の三大要素をチェックして対策しましょう

 

※エンジンのスタートがおかしい?がかからない・かかりづらい

 

ガソリンで動くエンジンを、内燃機関と言います。

エンジンがスタートして動き続けるためには、

(1)良い電気

(2)良い燃料

(3)良い圧縮

という、三大要素があります。

エンジンが始動しない原因の、99.9%が三大要素に絡んでいます。

どうして、電気・燃料・圧縮が必要なのかを説明すると長くなります。

ここでは、三大要素によってトラブルが起きると、どんな症状になるのか?

どんな対応方法があるのか?に、焦点を当ててゆきます。

 

 

≪目次にもどる≫

 

 

まず、「1:良い電気」から説明します。

【症状その1】

◇エンジンスタート時、セルモーターが動かない/動きが悪い

… 等々

【主な原因】

始動用バッテリーの劣化かもしれません。

自動車の電気と言えば、始動用バッテリーですよね。

通称バッテリーは、通常は鉛蓄電池が採用されています。

 

始動用の鉛蓄電池

 

化学反応によって、電気を流す放電も、電気を貯める充電の両方が出来ます。

しかし、化学反応なのでバッテリーの二酸化鉛と鉛、希硫酸の経年劣化が訪れます。

何度も、充電と放電を繰り返すので当然ですよね。

新品性能では、13.8ボルト程度の電圧が保たれています

経年劣化により12ボルトを下回ってくると…

メーター類のランプは点灯するが、スタートボタンを押してもエンジンが始動しない事があります。

特にハイブリッド車の始動用バッテリーが弱くなると、メーター類は点灯するがエンジン始動しないケースが多いです。

さらに、バッテリーが弱くなると、メーター類のランプも薄暗くなります。

しまいには、メーター類ランプも点灯しなくなります。

いわゆる「バッテリー上がり」の状態です。

【対応方法】

少し弱ってる程度なら、バッテリージャンピングスタートで解決します。

救援する電源、もしくは救援する他の車のバッテリーから、バッテリー上がりの車の端子にブースターケーブルで接続します。

 

ブースターケーブル

ブースターケーブル

 

その際、赤はプラス、黒はマイナスを間違えないように。

しかし、バッテリージャンピングでもエンジン始動しない場合があります。

バッテリー上がりでも、かなり放電してしまってる場合です。

ブースターケーブルでつないでも、エンジンがかからない場合は、救援車のエンジンをかけたままの状態で、数十分ブースターケーブルをつないだままにしましょう。

徐々にバッテリー上がりの状態から充電されてゆきます。

それでもダメなら、バッテリー交換するしかありません。

通常、バッテリーの寿命は4年~6年程度の消耗品です。

ただ、バッテリーの寿命以外にオルタネーター(ダイナモ発電機)が故障している場合があります。

オルタネーター(ダイナモ発電機)

 

バッテリー交換する際や、ジャンピング作業した後にはオルタネーターの発電量の測定を忘れないようにしましょう。

オルタネーター発電量は、簡単なテスターで可能です。

【費用の目安】

バッテリーの価格は車両毎に大きさが違います。

軽自動車で、10,000円~20,000円、アイドリングストップ対応は高めです。

1500ccクラスなら、15,000円~30,000円

2000cc以上なら、20,000円~40,000円

オルタネーターも、車両毎に大きさが違います。

部品が50,000円~80,000円。

工賃が10,000円~20,000円。

あくまでも目安なので、整備士さんのいるお店で見積もりをもらいましょう。

 

 

≪目次にもどる≫

 

 

続いて、「1:良い電気」からなる、始動バッテリー以外の症状を説明します。

【症状その2】

◇エンジンはスタートするが、アクセルを吹かしてもスムーズに加速しない。

エンジンスタートするまでに、セルモーターが長く回っている。

アイドリングが不安定でバラつく、アクセルを吹かすと息継ぎをするような感じがある… 等々

【主な原因】

ガソリンエンジンは、燃焼室にてガソリンと空気の混合気を点火プラグからによる電気放電の火花で点火し爆発させます。

その爆発エネルギーを利用してエンジンは動いています。

ところが“良い電気”を点火プラグから電気放電として飛ばせないと、不燃焼状態になります。

この不燃焼状態だと、エンジンはスタートするが、アクセルを吹かしても息継ぎをするような感じになります。

当然、点火時期の調整が上手くないので、エンジンスタート時に、セルモーターの回転時間も長くなります。

イグナイター(黄色い丸印部分)

 

またプラグに異常がなくても、点火時期を調整するイグナイターやECU等が故障している場合もあります。

【対応方法】

電気放電をする部分は、“点火プラグ”と“プラグコード”または、“イグナイター”です。

最近の新車の点火プラグの多くは、白金プラグやイリジウムプラグの長寿命タイプが装着されています。

 

スパークプラグ

その白金プラグやイリジウムプラグは、100,000kmくらいが交換時期となっています。

愛車の走行距離が、交換時期でしたら点火プラグの交換を考えましょう。

点火プラグと同じ時期に交換すべきが、イグニッションコイルです。

このプラグコードも、劣化による断線で電気の流れが悪くなりますので、プラグと同時期に交換が安心です。

もう一つの“イグナイター”とは、エンジンコンピューターで点火時期を調整された信号を受けて点火プラグの放電をコントロールする部品です。

その二つ“点火プラグ”も“イグナイター”も、消耗品なので症状が出ているようなら交換しか方法はありません。

【費用の目安】

点火プラグは、イリジウムプラグで1,000円~2,000円/本ぐらいです。

工具があれば自分で交換することも出来ます。

プラグコードは2,000円~3,000円/個ぐらいです。

愛車の気筒数で必要な金額が変わりますが、調子の悪いプラグやコードだけを交換する手もあります。

イグナイターは少しお高く、10,000円~25,000円/本ぐらいはします。

自分で交換することも出来ますが、車種別に部品が設定されているので、整備士のいるお店に依頼した方が無難ですよね。

工賃が5,000円~10,000円程度です。

 

 

 

≪目次にもどる≫

 

続いて、「2:良い燃料」に関する説明です。

【症状その3】

◇エンジンをスタートさせようとすると、始動しそうで始動しない。

【主な原因:1】

燃焼が入っていない… いわゆる、“ガス欠”です。

バイク等だと、予備燃料コックがありますが自動車にはありません。

【対応方法】

メーター類のガソリン計にて、残油量を確認しましょう。

 

ガソリンランプ点灯

 

残油量が“E”のマークになっている場合、それは“Empty(エンプティー)”つまり“空”です。

メーター類の燃料残量警告灯(ガソリンランプ)が点灯してから、50Km程度は走行可能です。

しかし渋滞や不要な停車アイドリング、急加速などの乱暴な運転をすると燃費も変わります。

燃料を入れて下さい。

注意しなければならないのが、灯油用のポリタンクではガソリンを取扱ってはいけません。

灯油用のポリタンクでガソリンを取扱うと、流動による静電気でガソリンが発火する危険があります。

ガソリンを持ち運ぶ際は、必ずガソリン携行缶を使用してください。

【費用の目安】

ガソリン代… 必須で時価です。

近くにガソリンスタンドがあれば、自分で取りに行けますが、ロードアシスタンスを呼べばその費用が必要です。

JAFでも、会員以外ですと基本料金だけで10,000円程度、高速道路の場合だと20,000円程度は必要です。

 

高速道路に入る前に、ガソリン給油しておきたい

 

ガス欠は、高くつきますね…

 

【主な原因:2】

ガソリン残油計で確認しても、ある程度ガソリンが入っている場合でも症状がある場合、考えられる原因はガソリンポンプの故障か、ガソリンストレーナーの目詰まり、もしくは、メーターの故障です。

坂道などの斜度がある場合は、ガソリンポンプの吸い込み口が燃料に届いていないケースもありますが、稀です。

エンジンが動こうとしても、ガソリンが無いと動きませんからね。

また、ガソリンストレーナーは、ゴミなどを取り除くフィルターの役割をしています。

フィルターの目詰まりで、燃料が流れないのでエンジンが始動しなくなります。

また残油計が壊れていたら、ガス欠になっている可能性もあります。

【対応方法】

ひと昔前の1980年代なら、ガソリンストレーナーの目詰まりは目視で確認できる半透明なタイプが主流でした。

しかし現在では、鉄製でガソリンが流れる配管との接続部には銅製などのパッキンが使用されていることがほとんどです。

ガソリンストレーナーも、ガソリンポンプも整備士さんがいるお店で修理しましょう。

決して、日曜DIYで作業しないようにしましょう。

素人配管で、燃料漏れからの全焼… なんてことになってしまいますから。

ではガソリン残油計が故障していた場合は、どうでしょうか?

これは対応方法その1のとおり、ガソリンを給油すればOKです。

自分の愛車の通常燃費を覚えておくと、メーターが壊れていてもある程度の給油タイミングはわかりますからね。

【費用の目安】

ガソリンストレーナーの場合、部品代が3,000円~6,000円くらい。

工賃が、3,000円~20,000円程度で取り付け位置により工賃が変わります。

ガソリン残油計の故障の場合は、メーター部分全部交換となりがちです。

メーター部の交換だと、車種によって随分と値段が変わります。

軽自動車でも2万くらい。

高級車だと、15万以上する場合もあります。

また、メーター交換を整備手帳に記録できるお店で交換しないと、ODOメーターの整備記録が整備手帳に記録されません。

正式な交換履歴が無いと、走行距離不明車となり下取り時や再販売時に価格が下がりますので注意が必要です。

メーター内の残油計部分のみ、部品交換可能な車種の場合、部品代が10,000円~30,000円。

工賃が、10,000円~20,000円程度です。

 

 

続いて「3:良い圧縮」についてです。

良い電気/良い燃料は、なんとなく分かるような気がしますよね?

電気で火花を起こして、燃料に火をつける。

どうして圧縮が必要なの?と、なります。

圧縮するのは、単純に燃料に火をつけるより、より大きな爆発エネルギーを生むからです。

燃焼室内(シンリンダー内)をピストンで押して、ガソリンと空気の混合気を圧縮します。

 

≪目次にもどる≫

 

【症状その4】

◇エンジンスタートさせようとすると、元気よくセルモーターは動いている。ひゅーん音

ガソリンの残油もバッチリと入っている。

しかし、エンジンがかかりそうな気配がなく、セルモーターだけが動いている。

突然、走行中にエンジンが停止して、ブレーキもハンドルも重たくなった。

その後、セルモーターが軽い音で回り続けるが、エンジン始動しない。

【主な原因:1】

タイミングベルトが切れている。

タイミングベルトが切れている場合のセルモーター作動音は“ヒュィーン”と軽い音で回り続けます。

ガソリンと空気の混合気を圧縮させるのには、複数ある燃焼室のピンストンを動かす爆発のタイミングがあります。

エンジン内部でクランクとバルブとロッカアームと… などの専門分野のお話がありますが、要約すると、それらのタイミングを司るベルトが切れて動かない状態です。

また、タイミングベルトが切れる予兆はありません。

まれに、タイミングベルトが切れる前に大きな振動や異音を感じたというケースもあります。

最悪なのはエンジン始動した状態で、タイミングベルトが切れるとバルブ破損でシリンダーヘッド交換となる場合もあります。

【対応方法】

分解整備が可能な、整備士さんがいるお店で修理してもらいましょう。

タイミングベルトの交換時期は、ゴム製のベルトと鉄チェーン製のベルトや排気量などで違います。

ほとんどの親切な整備士さんがいるお店で車検を受けていれば、適切な時期にタイミングベルト交換を勧めてもらえます。

お客様が年間に走行する距離を鑑みて、次回の車検までに交換時期を迎えるようなら、間違いなく、タイミングベルトを交換しましょう。

【費用の目安】

軽自動車で30,000円~40,000円以上。

普通車で60,000円~100,000円以上です。

ベルトの部品代も必要ですが、工賃がほとんどです。

また、タイミングベルト交換する際に、取り外しが必要な部品が多く、シール類は交換必要になりますし、ファンベルトやテンショナー等々も同時に交換が必要になります。

総額で工賃も部品代も大きくなるので、高くなるメンテ必要となります。

 

【主な原因:2】

エンジンコンピューターが故障している。

【対応方法】

分解整備が可能な、整備士さんがいるお店で修理してもらいましょう。

OBDコネクタというカプラーに診断機を接続すれば、エンジンコンピューター修理必要か否かを診断してくれます。

ユーザー自身では、OBD診断機がないと対応は出来ません。

診断結果、エンジンコンピューター不具合と出たら交換するしかありません。

【費用の目安】

エンジンコンピューター部品代、100,000円~。

工賃が、15,000円~30,000円程度。

システム診断や、ダイアグ確認、イモビライザー再設定などをしなくてはならないので、作業工賃は高めです。

 

 

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※放置すると走らなくなる⇒走行不能になるエンジントラブル

!?

 

形あるものは、いつかは壊れる運命にある…

諸行無常ですね。

しかし、愛車が壊れる前にメンテナンスが出来ることもあります。

以下に、その症状と原因、メンテ方法及び費用を出してゆきます。

 

【症状その5】

◇エンジンの振動が大きいような気がする

【主な原因:1】

実は、タイヤとホイールのバランスが取れていない。

停止中はなんともないが、走り始めると振動が大きいとか、ある程度スピードが出すと振動が大きくなるならば、ほとんどの原因はホイールバランスが取れていない可能性が大です。

【対応方法】

ホイールバランス調整をしてもらいましょう。

ホイールバランスは、専用の機器が必要でタイヤとホイールを組み合わせた時に生ずる歪みを、ホイール裏側にバランスウエイト(鉛)を貼り付けることで調整ます。

 

鉄ホイールのバランス鉛(黄色い丸印)

アルミホイール裏側に貼られたバランス鉛

【費用の目安】

500円~1,000円/本です。

一本だけバランス調整しても、他のタイヤとローテーションする可能性があるので、四本ともホイールバランス調整をしてもらいましょう。

2,000円~4,000円/台程度の費用になります。

 

【原因:2】

エンジンオイルが規定量入っていない。

または、エンジンオイルが劣化してスラッジ(ゴミ)が溜まっている。

 

スラッジ(汚れ)まみれのエンジンオイルキャップ

エンジン内部がスムーズに動かない状態なので、エンジン内部がギクシャクするイメージです。

エンジンオイルが規定量以下だと、潤滑がスムーズに行かずに焼き付いて走行不能になることもあります。

 

 

正常なオイル状態のエンジンオイルキャップ

 

エンジンオイル劣化や量が不足していると、エンジン内部で金属が当り“カチカチカチ…”と異音がすることもあります。

またオイルスラッジが溜まり過ぎるとエンジン回転の妨げとなり、ピストンとクランクが破損して走行不能になります。

【対応方法】

オイルが規定量不足なら、規定量を入れましょう。

その場合は、追加で入れるより、オイル交換をしてしまった方が良いです。

オイル漏れ以外で、頻繁にエンジンオイルが規定量以下になる場合、オイル上がりの可能性があります。

エンジンスタート時にマフラーからオイル臭い白煙を出していませんか?

その場合は、既にエンジン内部のピストンリングにスラッジが溜まっています。

初期の場合、スラッジを除去するクリーナー等を使用することもあります。

またエンジンオイルの添加材にも、スラッジ除去を目的とするタイプがあります。

しかし白煙をモクモク出すとか、エンジンからカチカチカチと異音がするようなら添加剤では間に合いません、エンジンオーバーホールをする事になります。

【費用の目安】

添加材や、スラッジクリーナーだと、4,000円~8,000円くらい。

整備士さんがいるお店で、スラッジ除去剤をしようしたサービスだと20,000円~30,000円程度。

スラッジ除去剤では間に合わない場合はエンジンオーバーホールで、150,000円~300,000円以上は必要です。

 

【原因:3】

エンジンの取り付け部(エンジンマウント)のゴムブッシュが劣化している。

【対応方法その3】

エンジンマウント部の振動を抑えるブッシュ類は、ゴム等の素材が使用されています。

そのゴム等が劣化していると、振動が大きくなります。

 

エンジンマウント(黄色矢印部分がゴム製)

 

高級車だと、液体注入式や電子制御式もありますが、基本はゴムブッシュです。

新車の頃に比べて乗り心地が変わるのも、このブッシュ類の劣化に由来する部分も大きいです。

ただ、エンジンマウントのみを交換しても、治まらないこともあります。

なぜなら、ブッシュ類はミッションなどの駆動部や、マフラーやサスペンションと車台の間にも使用されています。

同じように経年劣化してゆくブッシュ類の、どれか一つを新品に交換しても、症状が改善しないことも多いのです。

【費用の目安】

エンジンマウントの部品代は、3,000円~6,000円程度。

ただし、電子制御式になると、15,000円~25,000円します。

工賃は、3,000円~10,000円程度です。

 

≪目次にもどる≫

 

【症状その6】

◇車のエアコンが冷えない、風の吹き出しの調子が悪い

【主な原因】

カーエアコンが冷えないのは、冷媒ガス漏れが一番多いトラブルです。

1990年代辺りまでは、冷媒ガスにCFCという種類が使用されていました。

CFCガスは、シール類やゴム類よりも分子的に小さいので、使用して数年経過で自然と抜けて行くものでした。

現在は、HFCという冷媒ガスが使用されており、CFCタイプの冷媒ガスに比べて抜けにくくなりました。

しかしシール類等の経年劣化である程度は、漏れて量が少なくなります。

急にカーエアコンの効きが悪くなった場合は、エアコンガス配管の裂断やコンデンサー破損が考えられます。

エアコンガスは流動性を高めるために、オイルと一緒に流れていますので、ある程度の裂断は目視で確認できることもあります。

目視で裂断は破損が確認出来ない場合は、エアコンコンプレッサー故障やエアコンコンプレッサーを回す、ベルト切れなどが原因の場合があります。

 

カーエアコンコンプレッサー

 

エアコンの吹き出しが悪い、風量が少ないのは、フィルターの目詰まりかエバポレーターモーターの故障です。

【対応方法】

まずは、エアコンコンプレッサーと、そのベルトを確認しましょう。

ベルト切れならば、目視で確認出来ます。

ベルトが正常ならば、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチの確認です。

エアコンをオン/オフする度に、このマグネットクラッチがカチカチと小さな音を出してクラッチのオン/オフをします。

マグネットは電磁式で動くので、磁石が引っ付いたり離れたりする小さな音なので注意しないと分かりにくいかもしれません。

ベルトも、エアコンコンプレッサーも正常なら、冷媒ガスの残量を調べてもらいましょう。

冷媒ガスを確認するには、サイトグラスという小窓のようなモノがありまます。

エンジンをスタートして、エアコンをオンにした状態で、ガス量に異常があればサイトグラスには泡が流れてゆきます。

ガス量が正常なら、透明な感じで泡は見られません。

 

 

エアコンのガス量を確認するサイトグラス(黄色矢印部の小窓)

 

 

しかし、サイトガラスから確認できるガス量は目安にしかなりませんので、最近の車にはサイトグラス未装着な車両も多いです。

従って、整備士さんたちはゲージマニホールドという圧力計で、高圧側低圧側の適正範囲かどうかを調べます。

調べた結果、ガス量が少ないなら、冷媒ガスを補充してもらいましょう。

ゲージマニホールドで、圧力を測定出来ない場合は、エアコンガスが流れるどこかで穴が開いています。

その場合は、穴の開いた個所の修理が必要です。

以外に多いのが、自動車前部に装着されているエアコンコンデンサーの破損です。

その場合は、交換で対応となりがちです。

エアコンの風量不足の場合、まずはフィルター清掃をしましょう。

車両の説明書等に手順が記載してある等なら、自分で清掃出来る車種もあります。

フィルター清掃を実施してくれる業者さんもあります。

業者さんが施工した場合は、ニオイ除去も出来きたりするので価値はあるかもしれません。

フィルター清掃しても風量が不足する場合は、風を送り出すモーターの故障です。

エバポレーターモーターが故障したなら交換するしかありません。

【費用の目安】

ベルト切れの場合、部品代が1,000円~1,500円程度です。

ベルト交換費用が、3,000円~6,000円程度です。

コンプレッサーのマグネットクラッチ交換の場合、部品代で10,000円~15,000円以上。

マグネットクラッチ交換工賃が、15,000円~30,000円程度です。

コンプレッサー本体まで交換の場合、部品代で30,000円~60,000円以上。

コンプレッサー交換工賃が、15,000円~30,000円以上は必要です。

どちらの場合も、同時にベルトも交換する事が多いのです。

エアコンコンデンサーが破損で交換となると、部品代が12,000円~30,000円。

コンデンサー交換工賃が、15,000円~30,000円ですが、別途に冷媒ガス代も必要です。

単純に冷媒ガス漏れの場合、漏れているガスの量で部品代が変わります。

サービス缶と呼ばれる200g~300g入りで600円~2,000円/本。

冷媒ガスチャージ工賃が、5,000円~7,000円程度です。

エアコンフィルター清掃は、自分で行えば無料です。

フィルター清掃を行っている業者さんに依頼すると施工代は3,000円~15,000円程度です。

フィルター交換の工賃は2,000円~4,000円程度です。

フィルター部品代は1,500円~3,000円程度です。

エバポレーターモーター交換工賃は20,000円~40,000円程度です

エバポレーターモーター部品代は20,000円~50,000円程度です。

 

≪目次にもどる≫

 

【症状その7】

◇どっかから異音がする

【主な原因:1】

特定の操作をした時や、特定の操作で再現が可能な異音がする場合。

ハンドルを回しながらカーブして走る時に“カラカラカラ”と言う感じの異音は、ドライブシャフトブーツが破れて潤滑グリスが無い状態から、悪化してしまったベアリングの破損です。

 

正常な状態のドライブシャフトブーツ

ブレーキを踏むと“シュシュシュ”とか“シューシュー”と言う感じの異音は、ブレーキローターかブレーキパットが交換間近のサインです。

 

ブレーキローターとブレーキキャリパー(キャリパー内にブレーキパッドがある)

 

ブレーキを踏んで“キーキー”と言う感じの異音は、ブレーキローターとブレーキパットの面取りが悪くなっている可能性があります。

エンジンをスタートさせるとスグに“キュルキュル”と言う感じの異音は、ファンベルトが緩んでいます。

また、エンジンをスタートさせてもスグには“キュルキュル”言わないが、エアコンを入れると“キュルキュル“と異音がする場合は、エアコンコンプレッサーのファンベルトが緩んでいます。

 

ファンベルト(黄色い丸印)

【対応方法】

ドライブシャフトから“カラカラカラ音”がする場合の対応方法は、ドライブシャフトのアウタージョイント交換か、ドライブシャフトの交換をするしかありません。

アウタージョイントは、ドライブシャフトの端についていて内部にベアリングが入っています。

車種によっては、アウタージョイントのみの交換が困難なタイプもあります。

ブレーキを踏んで“シュシュシュ音”がする場合の対応方法は、ブレーキパット交換をしましょう。

ブレーキパットの残りが少ないと“シュシュシュ音”が鳴ります。

その状態で放置すると、ブレーキローターまで痛めてしまいます。

痛んだブレーキローターは研磨するか、交換するしか改善の方法はありません。

ブレーキを踏んで“キーキー音”は、放置して改善することもあります。

“キーキー音”が酷い場合や改善しない場合は、ブレーキパットとブレーキローターの面取りで改善します。

面取りとは、デコボコしているローター面を研磨する作業です。

 

サビてもキーキー音が鳴るブレーキローター

 

ベルトからの“キュルキュル音”がする場合の対応は、緩んでいるベルトテンションを正常な範囲に張り直し調整をしましょう。

ただベルト張りの調整が出来ないほどベルトが伸びている場合は、ベルト交換しか方法はありません。

ファンベルトは経年劣化で伸びてゆくもので消耗品です。

【費用の目安】

ドライブシャフトのアウタージョイント交換工賃は一ヶ所あたり10,000円~20,000円程度です。

アウタージョイント部品代は一ヶ所あたり7,000円~15,000円程度です。

ドライブシャフトの交換工賃は一ヶ所あたり10,000円~20,000円程度です。

ドライブシャフト部品代は一ヶ所あたり10,000円~25,000円程度です。

ブレーキパット交換工賃は一台分6,000円~12,000円程度です。

ブレーキパット部品代は一台分7,000円~20,000円程度です。

ブレーキローター交換工賃は一ヶ所4,000円~8,000円程度です。

ブレーキローター部品代は一ヶ所あたり10,000円~25,000円程度です。

一台分の四ヶ所とも交換すると結構な額になりますよね…

ブレーキローター/パット面取り工賃は一ヶ所辺り3,000円~6,000円程度です。

ファンベルト調整工賃は2,000円~4,000円程度です。

ファンベルト部品代が1,000円~1,500円程度です。

ベルト交換費用が、3,000円~6,000円程度です。

 

【主な原因:2】

小さな音で、偶に異音がする場合。

小さな異音のほとんどは無視しても大丈夫です。

しかし、気になる方は下記の対応方法を参照してください。

一方で、どこかから異音がすると言っても、常に異音がする場合は上記の限りではありません。

エンジンをスタートする度に常時カラカラと音がする、車を走らせる度にゴトゴト音がする場合はエンジン本体のトラブルや、ミッション、AT、CVTなどの駆動系のトラブルの可能性があります。

 

サスペンション取付部の劣化でもゴトゴト異音する場合も

【対応方法】

異音… 悩ましいですよね。

異音の出ている箇所を確認する事は、本当に困難です。

まず、愛車がどのような状態の時に異音がするのかを観察しましょう。

注意深く観察することで、エンジン回転数が何回転の時とか、アクセル開度が何割の時とか、CVTやオートマが何速の時、加速時、減速時、高速時、低速時、乗車何名の時、雨の日、晴れの日、またはいつもあの道を通る時等々…

注意深く観察することで、意識的にその異音を再現できるようになります。

そうして再現出来れば、整備士さんにその症状を伝えることで、異音の原因が究明出来ます。

まだ見つかっていない、メーカーリコールに発展する異音もあります。

観察が一番必要なことです。

常時異音がする場合の対応方法としても、観察は必要です。

エンジンや駆動系、排気系、冷却系、吸気系、排気系に、潤滑油系と様々な要因がありますので、整備士さん観察結果を伝えて整備してもらいましょう。

【費用の目安】

メーカーリコールの場合、費用は発生しません。

リコール以外の不具合の場合は、整備工賃は事前に見積もりを取得することが大切です。

 

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※中古車への下取り時の価格に影響するトラブルとは?

 

下取り時の価格に影響するトラブルとは、どんな事でしょうか?

そもそも、下取りの価格を決定する査定要因は、どう決まっているのでしょうか?

保険屋さんやディラーさんが参考にしているのは、“オートガイド自動車価格月報“という“通称:レットブック”と呼ばれる本です。

年式毎、型式毎に、新車価格/中古車小売価格/中古車下取り価格/中古車卸売価格が記載されています。

 

通称イエローブック(オークション流通価格)

 

しかし実際の流通価格の参考程度にしかならないので、オークション価格のデーターが掲載されているWEBサイトや、各地のセリ結果を集めた“週間オークション情報”“通称:イエローブック”を参考にしている業者さんが多いです。

つまり、流通価格が下取り価格のベースとなっています。

流通価格を決定する、10のポイントとして…

1.年式

2.型式

3.走行距離

4.事故/修復歴の有無

5.エンジン不具合の有無

6.駆動系の不具合の有無

7.外装色

8.外装/内装の状態

9.装備品の有無

10.故障の有無

が、大きな要素です。

 

年式が新しい車は高い、人気があるモデル型式は高い、走行距離が短いは高い、人気のある色は高い、キレイな状態なのは高いのは、容易に想像がつきますよね。

 

装備品の有無で値段が高くなるポイントは、サンルーフ付などのメーカーオプション装備品が装備されていることが一番です。

アルミホイールや、ナビゲーションも査定ポイントの加点はあります。

しかし、ナビやアルミは後からでも装備可能ですが、サンルーフや革製シートなどのメーカーオプションでの装備品は後付け出来ないので、査定ポイントが上がり高くなります。

 

一方で、査定金額が下がるポイントは、どこでしょうか?

もちろん、故障していたら査定金額は下がります。

ぱっと見、外観がキレイでも事故歴があれば、査定金額が下がります。

中古車で修復歴有りとされるのは、フレームなどの骨格に関わる部分の修理をした車となります。

修復歴にはならなくても、外装部品の交換に関連して塗装されたものは、プロが見ると他のボディ色と微妙にムラがでます。

そのような、塗装ムラがある場合は査定金額が下がります。

 

サビが浮き出ているエンジンルーム

では… 事故無く、故障なく、それなりにキレイな状態で、日常的に使用していた愛車の査定金額が下がるトラブルとは何があるのでしょうか?

それは、“5.エンジン不具合の有無”と、“6.駆動系の不具合の有無”です。

タイヤ、ブレーキパッドなどの消耗品とは違い、エンジンや駆動系のトラブルは、劣化などの要因を除いては日頃のメンテナンス不足が原因です。

車体の洗車も大事ですが、日頃のメンテナンスが大事ということになります。

 

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※車検だけで大丈夫?ユーザーが出来る点検の大切さとは!

 

車検だけ通せば大丈夫?じゃない、日頃から自分で行える点検と注意ポイントはあるのでしょうか。

そもそも車検とは“自動車検査登録制度”です。

国が定めた保安基準とおりか、否かを登録のために確認する制度です。

その車検での主なチェック項目は、

・自動車検査証の内容と同一確認

 対象車の車台番号/エンジン型式が同一であるかを確認されます。

・外回りの検査

 ヘッドライト/テールライト等の灯火類、ハブナットにゆるみがないか、ワイパー、クラクション、発煙筒、ウォッシャー液等々が確認されます。

・サイドスリップ検査

 フロントタイヤのトー角が調整されて、車が真っすぐに走るかの検査です。

・スピードメーター検査

 40Km/hまでの加速で、車検検査場計測器と比べて、誤差10km/hであることを確認されます。

・ヘッドライト検査

 ヘッドライトの光量と、光軸が適正かを確認されます。

・排気ガス検査

 排出されるガスの、HC(炭化水素)とCO(一酸化炭素)の濃度が基準内かを確認されます。

・下回り検査

 ドライブシャフトのブーツ切れ等の劣化や、オイル漏れの有無等々の確認をします。

 テスター機上で実際にギアチェンジやブレーキ操作等をして正常か否かを確認します。

以上の車検検査項目は、道路を走るにあたり保安基準を満たしているか否かのみです。

つまり、整備的な項目はありません。

 

四角いのが車検ステッカー、丸いのが法定点検整備ステッカー

 

しかし、車検を受ける前には“法定24ヶ月点検”が義務化されています。

12ヶ月点検で26項目、24ヶ月点検で56項目に及ぶ点検項目があります。

整備士さんが常駐しているお店で点検を受けて、部品交換を進められてキチンと交換すれば安心です。

しかし、例えばエンジンオイルの量は適正でも、オイルの汚れがあった場合には整備士さんは交換を進めます。

でも規定量入っているから大丈夫と汚れたオイルのままで済ませていませんか?

例えば、ブレーキパットの残りが少ないからと交換を進められても、あまり乗らないから大丈夫と思い交換しないままで済ませていませんか?

そもそも、車検前の24ヶ月点検のみで、12ヶ月点検を受けてないユーザーも多いのではないですか?

整備士さんも、自分のお店が儲かりたいのみで交換を進めていません。

職責に基づいて、点検結果から必要な項目の整備を進めています。

 

車検を通せても、距離を走ればタイヤはすり減ります。こんなタイヤに命を預けますか?

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◇日頃のメンテ不足はエンジンの故障になるかも

では法定点検は、整備士さんにお任せするとして、ユーザーが行う日頃のメンテナンスの具体例は下記のとおりです。

 

・タイヤ空気圧のチェック

タイヤ空気圧が少ないと、燃費が悪くなります。

燃費の問題だけでは無く、タイヤ片減りの原因にもなりますし、片減りが進行するとタイヤパンクやバースト(破裂)することもあります。

タイヤ空気圧が少ないままで、高速走行するとスタンディングウェーブ現象を起こしタイヤバーストする恐れがあります。

無料でタイヤ空気をチャージ可能なガソリンスタンド等もあるので、愛車の空気圧を確認しましょう。

 

タイヤ空気圧の記載部分(黄色い丸印)

運転席のドアを開けた、車台側に適正空気圧が記載されています。

 

・タイヤ溝/状態のチェック

タイヤの残り溝は、外側ばかり見がちです。

フロントタイヤなら、ハンドルを回して内側の溝も確認しましょう。

リアタイヤは、がんばって屈んでタイヤ内側の溝を確認しましょう。

 

ステアリングを回して、タイヤ内側の状態も確認しよう

ひび割れていませんか?片減りしてませんか?

スリップサインは見えていませんか?

タイヤは消耗品ですし、交換が必要です。

しかし片減りが酷い場合は、アライメント修正が必要な場合もあります。

整備士さんに相談しましょう。

 

タイヤのスリップサインが出ているフロントタイヤ

・ワイパーゴム劣化のチェック

雨で視界が悪い時に、撥水加工したフロントガラスだったとしても、ワイパーゴムの性能が悪いと、快適な運転とは行きません。

劣化でボロボロになった、ワイパーゴムを使用しているのは論外です。

ワイパーゴムの拭き取り時に、毎回スジが残るようなら交換時期です。

法定点検を待たずに、交換した方が快適です。

ワイパーゴムのみ交換可能なタイプなら、部品代を入れても1,500円~3,000円程度です。

 

・ウォッシャー液残量のチェック

ウォッシャー液が入っているタンクの位置をご存じでしょうか?

多くの乗用車は、エンジンルーム内にウォッシャータンクがあります。

目視で残量が分かるタイプもありますが、隠れて見えないタイプもあります。

 

ウォッシャータンクのキャップにゲージがついているタイプ

気が利くメーカーのウォッシャータンクには、残量を計るゲージがあるので利用しましょう。

ウォッシャー液が無いと、融雪剤や泥水で汚れてしまった場合にワイパー使用すると、逆に汚れを広げてしまい視界が確保出来なくなる恐れがあります。

ウォッシャー液はホームセンターや用品店などで500円~1,000円程度で販売されています。

 

・オイル/フィルター交換距離のチェック

自分でオイル交換する方でも、お店でオイル交換する方も、愛車のオイル交換時期を確認しておく必要があります。

 

オイルキャップと、オイルエレメント

自動車の説明書に、メーカー推奨のオイル交換距離、オイルフィルター交換距離が記載されていますので、参照してください。

あまり走行距離が多くないユーザーの場合、距離ではなく時期(期間)が記載されています。

あくまでメーカー推奨なので、一概には言えないですが…

最低でも5,000Km毎にオイル交換。

10,000Km毎にオイルとオイルフィルター交換をしましょう。

 

オイル交換した際に、次回交換時期を記載してくれてるサービス

日本の車は優秀です。

オイルメンテナンスを怠らずに実施すれば、10万キロ、15万キロ、20万キロとエンジン故障することなく動き続けます。

 

オイルゲージを抜いてオイル状態を確認しよう


オイルの状態は色や粘度で判断できる、白乳色は水が混じっている可能性あります

逆に、メンテ不足だと‥‥ 10万キロ以下の走行距離でも突然エンジンが止まります。

そして、メンテ不足が故に修理代は高額になるか、最悪な場合は廃車になります。

まだ、新しい車なのにメンテ不足が原因で廃車入庫するので、解体屋が言うので間違いありません。

 

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◇走行中に突然故障した場合の対処方法

予兆なく、突然故障することは起こります。

特に、走行中の場合において最重要ポイントは『落ち着く/慌てない』です。

パニック状態になって、急ブレーキや急ハンドルなどの操作をしてしまうと、故障とは別に事故を引き起こしてしまいます。

とにかく、落ち着いて慌てないで下さい。

 

故障や廃車で運搬される自動車

実際に走行中の故障で多いのが、パンク、タイヤバースト(破裂)、エンジン故障等々です。

どの故障でも、故障に気付いたら下記の操作を行って下さい。

 

1.ハンドル(ステアリング)を両手でしっかりと握る

故障により、車の挙動がどのように動くか分かりません。

両手でハンドルを握り、しっかりと操作をしてください。

 

2.ブレーキは、ゆっくりと強く踏む

可能ならばハザードランプを点灯させると、より安全です。

急ブレーキを踏むと、車の挙動がどのように動くか分かりません。

また、エンジン故障の場合だと、ブレーキ張力補助装置が作動しません。

いつものブレーキより、重たく感じますし、ブレーキの効きも悪く感じます。

しかしエンジン故障だけならば、ブレーキ性能には影響しません。

ただ重いだけですので、ブレーキをゆっくりと“強く”踏むこむ必要があります。

 

3.周囲の安全を確認して、道路脇によせる

周囲の車の流れを見ながら、ハザードランプ点灯させて道路脇によせましょう。

 

ハザードランプのボタン、最近は見やすい位置にある車種が増えた

1.~3.は、ほぼ同時に操作する必要があります。

とにかく、慌てないことがポイントです。

 

  1. 後続車にハザードランプで知らせるだけではなく、場合によっては三角停止表示板や発炎筒でも故障車であることを知らせて、追突事故を防ぎましょう。

また、道路脇に車をよせた後、降車する場合は後続車に気をつけましょう。

高速道路の場合は、搭乗者全員が車から降りてガードレール外などに避難しましょう。

 

5.一般道で故障の場合でも、交通の妨げになっている等の場合は、110番通報しておきましょう。

関連する二次事故を防ぐために、交通整理をしてくれる事もあります。

高速道路の場合は、非常電話で連絡するか道路緊急ダイヤル#9910に連絡しましょう。

一般道と同じく、二次事故を防ぐために交通整理や道路情報版に故障車の存在を知らせてくれます。

 

路肩に寄せて愛車の様子を確認

6.自分自身で修理できない、その場で修理できない場合はJAFなどのロードサービスを依頼しましょう。

現在、販売されている自動車保険の多くには、ロードアシスタンスサービスが附随している可能性があります。

ご自身の加盟する自動車保険の附随サービスは、平時から確認しておきましょう。

保険附随のロードアシスタンスサービスの場合、簡単な修理や一定距離の搬送なら無料で対応してくれる内容が多いです。

保険会社によって、サービス内容が違うので確認が必要です。

 

 

 

万が一の時に添えて、ブースターケーブルや牽引ロープがあると安心です

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※まとめ

 

あれ?愛車の調子が悪いかも…?

気づいた時には、時すでに遅しという場合が多いです。

外観から目視可能な故障は少なく、愛車の内部からジワジワと襲って来ます。

街乗りだからとか、週に数度しか乗らないからと、定期的な点検をさぼってしまいがちです。

 

走行不能に陥るトラブルの多くは、機械類の潤滑油不足です。

少なくとも、エンジンオイル/フィルターは定期的に交換しましょう。

それだけで、多くのトラブルを回避できます。

 

36万キロオーバーでもオイルメンテした車は元気です!

車検時に、整備士さんが交換を進めるのは、次回の車検までに故障する可能性を考えているからです。

ラッキーなら、次の車検(24ヶ月法定点検)まで、故障しない事もあるでしょう。

ラッキーじゃなかったら??

そんな運に、自分の安全を任せて良いのですか?

 

確かに、悪徳なくても儲けようとする整備屋がいることも確かです。

しかし、ご自身が自動車に関する知識を身に着けることで、対応が可能です。

本稿が一助になれば、幸いでし。

 

愛車が廃車になるまで天寿を全うして欲しいんです

故障で廃車になる前に。

天寿を全うして、廃車になるように。

お客様の愛車が健やかに走り続けますように祈念いたします。

 

以上

 

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