2007.04.25
「京都議定書」に定めがない、2013年以降の温暖化対策で(ポスト京都議定書)
アメリカとの連携強化での合意等、CO2削減目標達成に向けた、政府間の動きが
外交戦略上だけで、活発化してきています。
京都議定書は2012年までにCO2などの排出量を1990年比で日本6%、米国7%、
欧州連合(EU)8%それぞれ削減するよう義務付けられていますが、日本は05年度
の速報では温室効果ガスの排出量は90年比で8.1%増加していて、京都議定書の
約束を守るには、合計14%以上を削減しなくてはならないといわれています。
ポスト・・・?? 先にやる事があるでしょ・・・って思います。
国内でも、自主的行動計画の策定を、関係省庁から、業界に働きかけたり、CO2
排出情報義務や、割り当て制導入の検討、排出権取引きの中小企業への普及や
CO2排出量が少ない会社は、減税、多い会社は、増税なんていう、アメとムチ政策
まで、検討に入っているらしいです。
日本経団連も、削減目標とエネルギー利用効率の関係、同じ国内総生産(GDP)
を生み出すのに必要な単位当たりのCO2排出量などを用いるべきとした提言を
示しながらも、「地域経済や雇用に影響を与えない範囲での削減目標の引き上げを
推奨する」というこれまでの方針転換も示してます。
事業活動を営む上で、発生するCO2排出量は、企業業績が伸びれば当然増えます。
といっても、業績を下げるわけにもいきません。しかし、環境負荷低減の具体的事例を
経営のトップが把握し、事業活動を行なう必要があると思っています。
弊社は、車輌1台を解体するにあたっての、CO2排出量を、過去2年間集計しました。
現在は、解体の工程段階での削減方法を検討しています。
家庭でも、こまめに電気を消すようになりました。特にこれは嫁さんが推奨しています。
小生は、先日紹介した 「不都合な真実」
という、CO2排出に関する現実を紹介した本を
皆に読んで貰いたくて、貸し出しする事にしました。
まずは、中村真知子さんにお渡ししました。中村さんは、読んだらまた違う人にその本を
渡してくれます。読んだ人は、その本に名前を書いてもらって、また、誰かに渡します。
最後のスペースに小生の住所と電話番号が記入してありますので、いつか返して下さい。
1人でも良いです、2人でも良いです、でも、100人でも1000人でも良いです。
読んだら名前を書いて、書ききれなくなったら、いつか返して下さい。少しでも多くの人に
現実を理解して頂き、削減にむけて行動しないと、小さなことからでも、何か始めないと、
未来はないのです。
今しなくてはいけないこと、本当のことを、見失わないように、優先順位を間違わない様に
企業活動を持続させなければいけないと、感じます。