2009.10.08
息子ラオウが通う、空手道場の道場訓の一つに、人格完成に努むること、
とあるが、昨日、取引先の会計事務所の先生に聞いた社長訓話と、繋がることなので、
書き留めておく事にする、
武士の訓育にあたって第一に必要とされたのは、その人格を高める事であったとされる、
昨日、その先生もおっしゃっていたが、品格との違いは、明らかにそれとわかる、
思慮、知性、雄弁などは、第二義的なものであるということで、雄弁は、人格勇気に続き、
3番目に必要なもので、そんなものはいらないとまで言われた、
武士道の枠組みを支えている鼎の3つの足は、「智、仁、勇」と言われ、それぞれ、
智恵、慈愛、勇気、を意味している、
「勝算なきは戦うなかれ」とは、孫子の兵法の基本的な前提条件の一つであるが、
勝算のあるなしを見分けるのが、智にほかならない、状況を読む力、
あるいは先見力と
いってもよい、
「人を知る者は智なり、己を知る者は明なり」、
経営者足るべき、すばやい決定で、企業の方向性を見出さなくてはいけない、
仁とは、解りやすく言えば思いやりである、
社員や部下をこき使うだけで思いやりのない
リーダーは部下を心服させる事が出来ない、組織としてのまとまりにも欠けてくる、
そうならないためにも、社長たるべき者は、部下の心をとらえる魅力がなければならず、
慈愛が必要だと言う事だ、リンクスジャパンの千葉社長も、社長の仕事の第一は、
「人の心を掴む事」と言っていた、
勇とは勇気と理解する、あるいは決断力といってよいかもしれない、
勇というと
日本人は、とにかく前へ前へとやみくもに進むことが勇だと思いがちである、
将たる者の勇とは、勝算なしと見極めたときには、ためらわず撤退する勇である、
つまり、あえて後へ退く勇、これが孫子のいう勇にほかならない、
空手道場には、人格完成に努むること、という教えの下に、子供にもわかりやすく、
りっぱな人になること、と書かれていたが、
りっぱな人になるという事は、奥が深い、、