2008.10.09
武田信玄の言葉に私の好きな言葉がありまして、
五分をもって上となし、七分をもって中となし、十分をもって下と為す。
その故は五分は励を生じ七分は怠を生じ十分は驕を生じるが故。
戦に勝つということは、五分を上とし、七分を中とし、十分を下とする
五分の勝ちであれば今後に対して励みの気持ちが生じ、
七分の勝ちなら怠り心が生じ、
十分つまり完璧に勝ってしまうと、驕(おご)りの気持ちが生まれる
と、言っています。
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商売において勝った負けたという判断はしたくありません。
正義とか悪などという言い方もしたくありません。
だから私はいつも “勝ちであれば ” と言う部分を、”上手くいけば “
に置き換えて、常に考えられる組織を作り上げたいと思っています。
半分上手くいけば今後に対して励みの気持ちが生じる、
7割上手にできたら怠りの心が生じる、
完璧にできてしまうと、驕(おご)りの気持ちが生まれる、
つまり、完璧に上手くいけば学ぶことが少ないけど、
なかなか上手くいかなかったり、試行錯誤したり、出来なかっても、
半分成し遂げても、問題があれば、次への改善を見つけられる
反省材料があれば問題定義し解決するという考えかたで、常に
向上心をもって、しかし控えめに、おごり高ぶらずにやって行こうと
おもうのです。
最強組織が勝つための組織だとすれば、弊社は、上手く行く組織、
最適な判断が出来る組織で在りたいと想っています。
息子が低学年の時は、オセロゲームで私が完璧に真っ黒に出来たのに、
最近は五分五分・・・・前回は負けそうだった。
たとへ戦に十分の勝ちを得るとも、驕を生じれば次には必ず敗るるものなり。
すべて戦に限らず世の中の事この心掛け肝要なり