2009.04.18
バブルは、はじけて初めて分かるとも言われますが、
事前に警鐘はあちらこちらでなっているものです、
__________
粗鋼生産は減産が進み、昨年12月の価格が回復したことを受けて今年1ー2月期に、
2.4%の増産をしましたが、途端に在庫が積み上がり先月価格が下落に転じました、
末端の需要が減少している中で価格上昇となったものであり、実際増産に入った途端、
一気に価格が急落してしまったのです、
在庫状況がひどい事は、2回ほどこのブログでも紹介しましたが、現在の在庫状況も、
なんら変わりはありません、むしろ今現在はもっと悪くなっています、
ここ2週間のスクラップ価格の上昇はこのパターンの繰り返しで、今後スクラップ鉄の、
復活は当分の間、無い様に感じるのですが如何でしょうか、
_________
輸出、特に中国が現在の価格を維持している要因ではないのか、との声も聞こえて
きますが、先日、海外ヨーロッパの経済新聞に、今後2年間で、中国の不動産価格は、
半値になる、との報道がなされました、現在進んでいます、中国バブル崩壊を予測して
いるのです、強いアメリカが、現在事実上の輸入制限を発動している今、最悪の場合、
中国もマイナス成長に陥ることになるかも知れません、という内容です、
低成長率、失業者急増、社会不安となる場合、政府は金融緩和を進め、バブルを作る
でしょうが、この金融緩和の効果が今までの損を埋め合わすだけであり、成長率を8%
以上に引き上げる効果がないと分かった時、はたして中国はどうなるのでしょうか、
私達の業界では、素材、アルミ、銅など、今、多くの同業者、スクラップディーラーは、
中国経済回復に、”掛けて” いますが、これは非常に危ない ”掛け” であり、これに、
掛けている日本企業は、今後危険な状態に陥ることになるかも知れません、
業界企業は、市況が下落した半年前の、危機的な状況より、仕入れ価格の改善や、
固定費の削減で、現在多少持ち直したとの話しをききます、素材価格の”仮需要”で、
一時期より上昇気流に感じますが、、現在の状況がバブル真っ只中である可能性が、
無いわけでもありません、
_________
国内自動車中古パーツはと言えば、なんら変わりなく淡々としているようですが、
日銀のサクラレポートにもありますように、日本の景気は現在がまさに悪化している、
最中です、この国内パーツ事業が厳しくなるのは、日本の景気に従っていくとすれば
残念ながらこれからと言えます、はっきり言えば、現在がバブル状態なのです、
景気悪化がこの中古パーツ業界には需要を生む、と言うような、甘い浅墓な考えで、
現在素材が悪いのでパーツにシフトしている既存業者や、新しく事業を始める業者が、
たどり着く先はもう決まっています、それのみの事業を行なっている企業が、今後この
それら企業と、そして中古パーツ業界がどうなっていくかは、一番よくご存知なのでは
ないでしょうか、
________
バブルは、はじけて初めて分かるとも言われますが、
事前に警鐘はあちらこちらでなっているものです、
このブログを無視するのもよいでしょうし、またしっかり受け止めて次に起こる事態を、
予測し、バブル崩壊に対応する行動に移すかは、あなた次第でしょう、